STAY HOME中、インド映画にハマりました。
最初にハマったきっかけは、Amazon Primeビデオでめちゃくちゃ点数の高い映画があったこと。
それが「きっとうまくいく」でした。
なんだかやる気がなく、見たい映画を一生懸命探す気になれず、だけど暇だったので、点数高いから見てみるか、くらいの気持ちで見たのですが…
ハマった。
異国感、エネルギッシュさ、歌&踊り。
家に居ながらにしてものすごく海外を感じました。
もっとインド映画が見たくてNetflixにも加入してしまいました。
そんなわけで私が見てきたインド映画をまとめました。
今の好き度も添えています。
興味があるのがあったらぜひ見てみてください!
きっとうまくいく 好き度:★★★★★
最初に見たインド映画。
かなり長いのですが、ストーリーがよくて飽きない。
挿入歌もすごくいい。
私は「ALL IS WELL」派ですが夫は「ズビドュビ」派。
教育熱が高い国インドで、トップクラスの大学に通う3人の男子学生の話なんですが、「へー、インドではこんなに教育に熱を入れてるんだ」「こういう社会問題があるんだ」と色々勉強になりました。
メッセージ性があるけど説教くさくなく、登場人物のキャラクターもよく、ストーリーもおもしろくてグイグイ引き込まれていきます。
これを見た後、主演があまりにも素敵なので検索したら、「40代だったけどこの役をやりたかったので水を大量に飲みフレッシュさを出した」というような記事を目にして、私は水分をたくさん摂るようになりました。
だって全然40代に見えなかった。すごい。
ピザ! 好き度:★★★★☆
街にピザ屋がやってきた!
スラムに住んでいる兄弟はめちゃくちゃピザに憧れるけど、お父さんが刑務所に入れられて居て、子供達は学校にも通わず働いている。ピザはその子供達の稼ぎ30日分…
一生懸命ピザを食べようとする兄弟がたくましいしかわいい。
おばあちゃんや"ニンジン"と呼ばれているおじさんなど、大人のキャラクターもよくておもしろかった。
スラムの様子とか初めて見たのですごくびっくりした。
とても貧しそうな暮らしぶりなんだけど、兄弟(特に弟)の笑顔が眩しくてあまり悲惨な感じは受けないです。
基本的にはほっこりムービー。
スタンリーのお弁当 好き度:★★★★☆
キリスト教系の学校に通うスタンリーは、家庭の事情でお弁当を持ってこれない。
お水を飲んでお腹を膨らましていたけど、お友だちがそれを知ってお弁当を分けてくれることに。
他人のお弁当をもらって回ってるヒゲの先生は、スタンリーがお弁当を分けてもらっていることが気に入らない…
という話。
インドのお弁当がとっても美味しそうなのと、子供達がかわいいのがすごく良いところ。
思わずポテトとカレー粉でインド料理もどきを作ってしまった。
悪いところは、先生が幼稚で意地悪でひどすぎる。
そして、思いの外ギャフンとならないので不完全燃焼。
ラストも急にひどい話が飛び込んできて「ええ??」となる…
しかし子供達がかわいいのと料理が美味しそうなので見なければよかったという感じでは全然ない。
マダム・イン・ニューヨーク 好き度:★★★☆☆
おかし作りが得意な専業主婦の主人公は、家族の中で一人だけ英語ができない。
英単語の発音を家族にバカにされたり、娘の学校の面談でヒンドゥー語を使ったことを娘になじられたりして悲しい思いをしている。
そんな中、ニューヨークに住む姉の娘が結婚することになり、お手伝いでニューヨークに行くことに…
ニューヨークで内緒で英語を学んで行く。
最初の家族からの主人公へのいじめがつらすぎる…
「なんで私と結婚したの?」と夫に言うほどつらい思いをしているのに、家族はバカにするのをやめない。
娘がめちゃくちゃ憎たらしい。
インド映画の特徴なのか、悪役はとっても憎たらしく描かれる…
これはもうとびきりのギャフンがないと許されないぞ!と思ったんだけど、なんだかそこまでギャフンではなかったのが星を減らしたところです。
だけど、主人公が英語を楽しそうに学んでいるところはとってもよかった。
後、おかし作りが得意な主人公がよく作る「ラドゥ」というおかしがとても気になる。
問題なく出歩けるようになったら西葛西に行って買ってみたい。
デュオ 好き度:★★★★☆
Netflixオリジナル映画。
ちょっと抜けてる女の子が、仕事でもうまくいかず、新車を買ったその日に盗まれ、途方に暮れているところにちょっと裏道稼業の男"アーティスト"と出会って車を取り戻そうとする話。
主人公の女の子がポケーッとした感じで首を困った顔でフリフリするのがとってもかわいい。なんだか応援したくなる。
その女の子を助けてくれるアーティストもかっこいい。
話自体は「そんなうまく行く?」という感じではあるんだけど、多少無理矢理でもハッピーエンドの方がSTAY HOME中の精神状態の時にはありがたい。
安心して見れるかわいくておしゃれな映画。
ハウスライフ 好き度:★★★★☆
Netflixオリジナル映画。
家から出られない主人公が、近所のトンでる女の子に変なスーツケースを預けられ、さらに主人公が家から出ないことを心配した友人が記者を送り込むからさあ大変。という感じの話。
家から出られない主人公なんだけど、その家がとてもおしゃれでどの部屋も素敵。
カメラワークも凝ってるし電話の着信音とかもいい。
ちょっと中だるみもするけど、基本的におもしろいなーの気持ちを保ったまま話が進みました。
短めでサクッと見れます。
ラジマライス 父の秘密作戦 好き度:★★★☆☆
Netflixオリジナル映画。
お母さんが死んでしまい、家も都会のニューデリーからオールドデリーに引っ越すことになった息子は、お父さんに腹を立てていて全然口をきかない。
息子と話したいお父さんは、Facebookで女の子になりすまし、息子とコミュニケーションを取ることに…
息子がちょっと幼稚でイライラするし、お父さんもなりすましてコミュニケーションを取るってちょっとどうかと思う…
ただ、息子がカレーを食べるのにスプーンを使いたがったり(親世代はみんな手で食べる)、親世代とのギャップを感じているところがなかなか興味深かった。
あと、Netflixオリジナル映画はなんとなくおしゃれ。
女神は二度微笑む 好き度:★★★★☆
サスペンス映画。
ロンドンに住む妊婦が、インド出張から夫が戻ってこないことを心配してインドに乗り込む。夫が泊まったはずのホテルも「そんな男泊まっていない」という…
警察の手も借りて夫を探して行く…
今までヒューマンドラマしか見てなかったので、初のインドサスペンス。
話にグイグイ引き込まれて行く。
キャスティングもすごくよくて、表向きは仕事ができない営業マン、だけど実は…っていう人とか本当に完璧なキャスティング!と思った。
ラストのシーンもかっこいい。
最後のどんでん返しもよかった。
パッドマン 好き度:★★★★☆
発明が好きな主人公。結婚したら奥さんがボロ切れをこっそり干しているのを発見。
そのボロ切れは生理の時にナプキン代わりに使っているものだった!
生理用ナプキンがとても高価なため、ボロ切れを使用していることを知り、衛生的に問題があるんじゃないかと思った主人公が、奥さんへのあふれんばかりの愛で生理用ナプキン作りに力を注ぐ。
しかし、世間の目はつめたく、奥さんも恥ずかしさのあまり実家に帰ってしまう…
実話だそうです。
生理はタブーで、男の人は生理のことをよく知らない。女の人は生理中は不浄なため家の中では眠らずテラスみたいなところで眠る。
血を止めるのはボロ布を使い、普通に干すと見えてしまうので、他の洗濯物の下に干す。だから生乾きでさらに不衛生。
かなり昔の話かと思ったら、なんと2001年の話。
主人公のひたむきな情熱が胸を打ちます。とってもおもしろかった。
色々と考えさせられます。
ラガーン 好き度:★★★☆☆
イギリス統治時代に年貢(ラガーン)をかけてクリケットでイギリスの軍人と闘うインドの村民の話。
インド映画を観るようになってイギリスがインドを植民地にしていたことは知っていたんだけど、そんなきつい年貢を納めていたなんて!とびっくりしました。
また、ラガーンの舞台がすごく乾燥していて埃っぽくて今まで見たインド映画の舞台とは違って、インドも色々な気候のところがあるんだなーと思いました。
主人公は『きっとうまくいく』のアミール・カーン。
最初はなんだこの男?と思ってたけどやはりアミール・カーン、どんどん主人公が好きになっていく。
クリケットのシーンが多いのでクリケット知らないので不安になったけど、なんとかなりました。というか、クリケットって独特なスポーツなんだなー。
インドのいろんな面を知ることができた映画でした。
ただ私はスポーツがそんな好きではないので星が少なめです…
ダンガル きっとつよくなる 好き度:★★★★☆
元レスリング選手が息子をレスリング選手にする!という強い夢があったけど、産まれてきたのは4人の女の子…
でも女の子にレスリングの才能を見たお父さんは、娘2人をレスリング選手に育てていく。
事実ベースの話らしいです。
私の弟がインド出張に行くことになった時、話題作りのために『バーフバリ』を観てから行ったらしいです。でも、「バーフバリ見たよー」って言ったら「そんなのよりダンガルを観ろ」と言われたらしい!
確かにおもしろかった。
『パッドマン』を観た時思ったけど、インドの田舎は超保守的。そんなところで女の子の髪を丸刈りにしてレスリング選手に!というのはかなり浮いてただろうなー。
熱い映画でした。
ガウダ爺さんのお葬式 好き度:★★☆☆☆
101歳の爺さんが亡くなって、11日後に行われる儀式までの間の息子・孫・ひ孫のあれやこれやを描く。不思議なおじいさんがたくさん出てきます。
タイトルになっているガウダ爺さんはすぐ死んでしまうけど、なかなか不思議。
息子もすでにかなりおじいさんなんだけど、自由でフラフラしてる。
しっかり者の孫がかなりこの父親に振り回されていて同情してしまう。
息子のフラフラぶりに一体なんなんだ?と思ったけど、途中でガウダ爺さんにされたことを話すシーンがあり、なかなかな内容なので息子がこうなっても仕方ないなと思ってしまった。
お葬式と11日後の儀式はかなり興味深かった。
必ず「伝統と違う!」と怒るおじいさんと踊るおじいさんがいるのが面白かったし、11日後の儀式が「肉!肉!」とみんないうので面白かった。
字幕では「お葬式」となってたんだけど、お葬式にしては肉肉言い過ぎじゃないか?と思って原題の意味を調べたら11日後の儀式のことだったのでなんとなく納得しました。
インドの田舎の、のどかな感じが楽しい映画なんだけど、孫がかわいそう&ひ孫がヒドイので私はこの点数です。
でも不思議とそんなに後味悪くない。
不死身のブリジ・モハン 好き度:★☆☆☆☆
仕事も家庭もうまく行っていないブリジ・モハン。自分が死んだことを演出し、別人として生きていこうとする…
非常に後味が悪いです。この映画を見た後、私は「主人公はどうしたらよかったんだ。どこから間違ってたんだ」と悩んでしまい、2晩夢に見ました。
主人公が浮気をするわ、間抜けだわ。
奥さんもヒステリックだし性格も悪い。
そして警察が!!!汚職まみれ!!!
この映画を見て以降、インドの警察が出てくると問答無用でイラっとするようになりました。
レインボー 好き度:★★★★☆
両親が死んでしまい、おじ・おばと一緒に暮らしている幼い姉弟の話。
おばさんは意地悪でろくに食べ物もくれず、おじさんは優しいけど無職。
弟は栄養失調が原因で盲目になってしまった。
姉は大スターのシャー・ルク・カーンならきっと弟の目を治してくれる!という思いから、二人だけで映画の撮影に来ているシャー・ルク・カーンを探しに出かける。
私は仲の良い姉弟ものにとにかく弱い。私にも仲の良い弟がいるので…
インドには3大カーンという、カーンと名のつく大スターがいることはすでに予習済だったけど、この映画ではそのうちの2カーンの名前が出てくる!
弟は自分が目が見えなくなる直前に見た映画に出ていた、兄貴サルマーン・カーンの大ファン、姉はシャー・ルク・カーンの大ファン。
冒頭のシーンで学校に行く途中、コインでどっちのカーンの話をしながら通学をするか決めるのがかわいい。
私もよく親に「二人はずっと話してるね!何をそんな話すことあるの」と言われてたなーと思い出した。
旅の途中に、色々インドらしい風景が出てきてそれも楽しい。
結婚式、宗教行事、遊牧民など…
そして砂漠な風景がとても美しい。
こんな綺麗なら行ってみたいねーと夫と話しながら観ました。
話もほっこりでよかったです。
英国提督 最後の家 好き度:★★★☆☆
インド映画ではないんですけど、インドを舞台にした映画です。
インド・パキスタンの分離独立前夜の話。
最後の提督(イギリス人)とその家族、ヒンドゥー教・イスラム教それぞれのリーダー、提督邸で働くイスラム教の女性・ヒンドゥー教の男性、それぞれの立場をわかりやすく描いていました。
インド映画を観るようになってイギリスの植民地だったことを知り、さらにイギリスがインドの人たちがイギリスに不満をもたないようにヒンドゥー教とイスラム教の教徒同士が憎むようにしたという話を聞いて「ひっどい!」と思ったんですが、この映画でもイスラム教徒の人が「今のこの状況はあんたたちのせいだ」というシーンがありました。
インド出身のイギリスの映画監督の作品らしいんですが、イギリスにもインドにも配慮されててイギリスが一方的に悪い!という感じではない映画になってるなーと感じました。
恥ずかしながらインドの分離独立について勉強した記憶が一切ないんですが、この映画を観たりそのあとで色々調べたり、すごく勉強になりました。
興味って大事なんだなー。
マッキー 好き度:★★★★★
ハエに生まれ変わった男が自分を殺した男に復讐するコメディ。
ハエが主人公の映画がこんなにおもしろいなんて!!!
とても小さいハエが、自分を殺した男に怒っていたにしてもできることはたかが知れていると思ってたけど創意工夫がすごく楽しい。
ハエが本気の殺意で人間を殺しにかかってくる。
前半のヒロインのツンデレがちょっと寂しかったり、進みがゆっくりかなと思うところもあるんだけど、ハエになってからはすっごいおもしろかった。
インターバルのシーンとかも最高。
ずっと観たかったので、Amazonプライムで無料になっているのを発見したときは嬉しかったなー。
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