Netflixドラマ『ブラック・ミラー』を見始めました!
大好きな漫画家の山本さほさんのこのツイートがきっかけで見始め、アドバイス通り「宇宙船カリスター号」から見ました!どうしてもオススメしたい海外ドラマがあるので、騙されたと思って1時間だけ見てください…お願いします!— 山本さほ@6/30単行本2冊発売しました (@sahoobb) April 6, 2020
注・左上から右下に読んでください pic.twitter.com/YhQI1qvGW5
近未来な世界観で普遍的な人間ドラマなのが物凄い面白い!
紹介したいというよりいろんな人の感想が見たいし、私も感想をめちゃ書き殴りたいと思ったので、ネタバレ満載で感想を書きます。
以下ネタバレあり
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いきなりめちゃくちゃチープでレトロ全開な宇宙船での様子が出てきて、「なんだなんだ?」と思ってると、急に灰色な現実の世界になり、宇宙船でキャプテンだった人がギークっぽい服装でエレベーターに乗ってる場面に変わる。
オフィスでは受付に冷たくされ、ジムバッグにつまづいた後に馬鹿にされ、可哀想な人だなーと思ってたらChief Technical Officerの個室に入っていく!!
個室持ちの人なのにこんな扱い受けてるの?とびっくり。今まで私が働いてた会社でこんな扱い受けてる個室持ちの人見たことない…
可哀想…
デイリーと呼ばれているCTOが家に帰る。めちゃくちゃカッコ良い家。お洒落にフィギュアやポスターを飾ってる。私もオタクなのでこんなお洒落なオタク憧れる〜!
デスクに座り、ハイテクなゲームにログインすると冒頭の宇宙船にいくので、最初のシーンはゲームだったのかーとわかる。
この時のゲームのシーンは冒頭のレトロ感がなくて登場人物は会社の人だったんだ!とようやく気付きました。
ゲームの中でめちゃくちゃするけど、今日会社でヒドイ扱い受けたもんねー。こんなふうに憂さ晴らししてるんだな、可哀想…
と、まだこの時まで私はキャプテン(デイリー)に同情的でした。
そしてまた会社のシーン。
可愛くてデイリーに好意的だった新人中途採用の女の子のカップを盗むデイリー。
え?!こいつやばいやつなの?!
とびっくりしてたら、主人公がデイリーから新人中途採用のナネットに変わる。
宇宙な感じの服装で目覚めるナネット。どうでもいいけどめちゃくちゃ目が大きい。
会社の人たちをモデルにした、ただのゲームの中の登場人物だと思ってた人たちは遺伝子を盗まれた会社の同僚のデジタル・クローンで、デイリーの楽しみのために閉じ込められた(!)ということが説明される。
しかも会社で恨まれたから遺伝子を盗まれて、恨まれた理由が「無愛想」「サンドイッチの注文ミス」とかで超小さい。
恨んだ理由の小ささから、デイリーのやばいやつ感がうかがえる。
しかし遺伝子をパソコンに取り込んでデジタル・クローンを作れるのかこの世界は…
主人公がナネットに変わってから、宇宙船の中の描写がますますリアルな感じになり、レトロでハッピー♪な感じの宇宙船だったのが、なんだか不穏で不気味な感じに見えてきた。
だけど宇宙船の操作が「どのボタンでも一緒」だったりして馬鹿馬鹿しさも同時に感じる。
宇宙船の外の星に降りた時、すごく合成ですよ〜な感じで冒頭のレトロな宇宙船の雰囲気を思い出すけど、ナネットが終始「ふざけんな」な感じなところが歪んだ現実という感じ。
宇宙船の中の世界は健全な世界なのよとナネットが説明を受けるシーンがあるんだけど、その時に「あーデイリーは幼稚なんだなー」と思って、そういえば「オタクっぽいしコミュ障だったしなー」と思い出して、そのとき悪印象じゃなかった出来事なのに急にデイリーは本当に幼稚だ、と思えてきた。
そのあとでナネットが現実世界にメッセージを送ったことがばれてデイリーが怒った時の所業や、ウォルトンがデイリーにデジタル・クローンの息子を目の前で殺された話を聞いていよいよゲイリーやばいやつ!と思った…
そのあとは怒涛の展開でハラハラハラハラ。
逃げる途中でエンジンが止まってしまい、ウォルトンがエンジンを直す時にデイリーと会話するシーン。
前半デイリーが主人公の時に思った「みんなこの会社作った人に大して冷たすぎじゃない?」の部分を説明してくれて、だけどやっぱりデイリーはやばいよねって改めて思えた。本当にこのドラマ無駄なシーンがないなー。
無事に逃げられたけど、またDNA盗んで何度でもやるよなこいつ…と思ったけど…
だからクリスマス前なのかー!
デジタル・クローンの人権のために実在する人間がひとり死ぬと思うとなんだか怖いけど、デイリーがめっちゃやばいやつなのでギリギリカタルシスの方が勝ちました。
ナネットの最後の表情もめちゃくちゃ気持ち良い。快感を取り戻したという感じがする。
実は主人公が可哀想な感じでバッドエンドで終わる話は苦手なんだけど、「宇宙船カリスター号」はデイリーがずっと主人公ではなくナネットになるのでバッドエンドに感じなかった。
それにしてもナネットたちがゲームの中で目が大きく見えたのは気のせいかなー。
デイリーがゲームの中では髪の毛ふさふさで肌もきれいになってるみたいだし、女性の目も大きくしてるんだろうか。
あとナネットの遺伝子を盗んだ理由だけど、他の方の感想を見てたら「デイリーのことが好きなわけじゃなくてデイリーのコードが好きなだけ」と言ってたことを怒ったとか、「近寄らないと方がいいと言われて本当によそよそしくなった」ことに対して怒った、とか書かれていたのを見たのですが、そうなのかなあ。
なんとなくナネットのことは好きだけど現実で彼女とどうこうなることはないという絶望からな気がしたけど…
でもその後の短気っぷりを見ると、やっぱり怒ったからなのかなあ。
「宇宙船カリスター号」本当におもしろかったです。
近未来な世界の描写がとにかくカッコ良くて素敵なのに、それがメインではなくて人間の恐ろしさがメインなところがすごい。
「こういうテクノロジーがある世界に、こういう人がいたらどうなる?」という感じがたまらなく好きでした。
1時間ちょっとくらいの長さに、無駄がなく先が読めないストーリー…
楽しかったー!
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