『カラット探偵事務所の事件簿 2』乾くるみ
内容紹介
謎解き専門の探偵社。
所長の古谷と助手の井上が、持ち込まれる軽い謎から奇怪な謎まで、鮮やかに解き明かすシリーズ第二弾。
乾くるみさんの本は、文庫化されたらだいたい読んでいます。
『カラット』は1にそこまでハマらなかったのですが、最後のびっくりが衝撃的で、あのネタばらしをしたあとに2はどう続けるんだろう?と、かえって興味が湧いたので読みました。
ところが、ほぼ1と同じように進むのでびっくりしました。
1の最後を知っている人からすると、ところどころに「はいはい、そうだよね」という感じの描写があります。
2から読み始めて、次に1を読み、もう一度2を読めば、私が「はいはい」と感じた部分が「おーっ」となるかもしれません。とはいえ、たいていの人は1を読んでから2を読むと思うのですが……。
単純に謎解きを楽しんだり、キャラクターが好きだったりするファン向けですね。
でも、私はいつもキャラクターに感情移入するタイプなのに、乾くるみさんの作品では全然キャラクターに愛着が湧かないんですよね。なんでだろう?
やっぱり、たいていの場合、最後に「実は嫌なやつでした」「実は変態でした」と裏切られるからかな……。
『うさぎパン』瀧羽麻子
内容紹介
第2回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作。
高校一年生の優子と、彼女を取り巻く人々とのほっこりとした日常を描く、なごみ系の物語。
新しい友だち、初めてのボーイフレンド、義理の母親、家庭教師の美和ちゃん。
さまざまな人との出会いのなかで、恋や家族について考え、少しずつ世界を広げていく優子。そんなある日、死んだはずの実の母親・聡子が優子の前に現れて……。
基本的に、気に入っている小説家の本ばかりを買い、あまり冒険はしません。
東野圭吾さんの最新文庫を買いに本屋さんへ行ったとき、たまたま手に取って少し立ち読みしたところ、1ページ目を一気に読み切り、そのままページをめくろうとしている自分に気づいて購入を決めました。
ほんわか、さっくりとしていて、瀬尾まいこさんっぽい雰囲気なのですが、そこに少し不思議な要素が入っている感じです。
私は基本的に、日常に少し不思議な要素を加える小説はあまり好きではないのですが、『うさぎパン』はそれほど違和感なく受け入れられました。
キャラクターもとても良いです。
ヒロインはパンが好きな女の子。高校初日の自己紹介で「パンが好き」と言ったところ、同じくパンが好きな男の子と出会います。
「どんなパンが好き?」
「かたくて白いパン」
この会話で意気投合したところから始まる、思春期の物語です。
パンが好き? まるでうちのかわいい同期みたい!と思い、読み終えた翌日、すぐにその同期へ渡しました。
「主人公の女の子がね、かたくて白いパンが好きなんだよ」
と言ったら、
「私、やわらかいパンが好きなんだよね……」
と言われてしまいました。
そういえば、そうだった……。
『プラチナデータ』東野圭吾
内容紹介
国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA解析システム。
警察庁特殊解析研究所の神楽龍平が操るこのシステムは、現場の刑事を驚愕させるほどの正確さで、次々と犯人を特定していく。
検挙率が飛躍的に上がるなか、新たな殺人事件が発生。殺されたのは、そのシステムの開発者である天才数学者・蓼科早樹と、その兄・耕作。2人は神楽の友人でもあった。
なぜ彼らは殺されたのか。現場に残された毛髪を解析した神楽は、特定された犯人データに打ちのめされる。
犯人の名は「神楽龍平」。
追う者から追われる者へ。事件の鍵を握るのは「プラチナデータ」という謎の言葉。そこに隠された陰謀とは。果たして神楽は警察の包囲網をかわし、真相にたどり着けるのか。
東野圭吾さんの本は毎回おもしろいなあと思うのですが、今回もおもしろかったです。
特に序盤のわくわく感がものすごく、それに比べるとクライマックスは少しあっさりしていたかな、という気はします。
やっぱり、東野圭吾さんの作品では『悪意』と『容疑者Xの献身』が好きですね。
特に『悪意』は、タイトルが少しもったいない気がします。シンプルでかっこいいけれど……。
いつも好きな作者の文庫が出ると発売日に読むので、すぐに感想をアップしたら需要がありそうなのに、感想を書くのが遅れてしまって、もったいないなあと思います……。
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