歪笑と100連発

最近読んだ小説の感想です。

『歪笑小説』東野圭吾
ミステリー作家東野圭吾の出版業界を題材にしたコメディ。
ところどころ出てくる出版に関わる数字がとってもリアル(笑)
クサくてトンでも小説なんだけど新人賞を取ったことでデビューしてしまった新人作家と、不条理ミステリーを描く新人作家、伝説の編集長、中堅の編集、新人の編集などが出てきて、ひとつひとつ繋がっている短編からなるストーリーです。
みんなキャラクターが濃くておもしろいのですが、特に不条理ミステリーの作家が成長して、最後偽の出版情報欄でその後が分かるしかけがすごく嬉しかったです。
…何言ってるかわからないと思いますが、ぜひ読んでください。

あと、この本を買った本屋さんで、私が何も言ってないのにおじさんがわざわざ文庫用のカバーをちょっと離れたところから何種類か出してきて、結局↓こんなカバーをつけてくれたのが衝撃でした。(カバーを付けてくださいとも言ってない)
タイトル「歪笑」なんですけど…。



『戸村飯店青春100連発』瀬尾まいこ
最近瀬尾さんの本が好きで、文庫になってるのはたいてい読んでるのですが、今回はタイトルがいつもと違う感じでどうなのかな??と思ってたのですがやっぱり好きでした。
大阪の下町に住む、仲の良くない年子の兄弟の話です。
瀬尾さんの本は、なんというか、愛がさらっと描かれているんだけど、中身が濃い!!!みたいなところが大好きです。今回も、親、兄弟、男友だちのすごい濃い愛情がさらっと描かれていました。

基本コメディなので笑えるのですが、ボロボロ泣けるところもあり、大満足でした。
ちなみにamazonで買ったので、カバーは無しです。







他の海外旅行人気ブログはこちら【ブログ村】
他の人気ブログはこちら【ブログ村】

▼ この記事をシェアする ▼

コメント